工夫をこらした小上がりが魅力の農家住宅/池田町Oさま
今回、取材撮影にご協力いただいたのは池田町のO様です。ありがとうございます。池田町のO邸は、ブランド牛であるいけだ牛を育成する畜産農家さんです。
外観は大きな三角屋根がふたつ並んだ形。ご夫婦の「一階で生活が完結する家」という要望に「二階に子ども部屋がほしい!」という子どもたちのリクエストを加えた設計です。外壁の色は虫や土ぼこりの汚れが目立たないブラウンを選びました。
のびのび育っているいけだ牛。池田町名産の十勝ワインの製造過程に出る搾り粕などを飼料化して給餌しています。
玄関は、表玄関と裏玄関の二種類を造りました。こちらは表玄関とシューズクローク。
裏玄関(写真左)には汚れ物を洗えるスロップシンクと洗濯機を置きました。LDKを通らなくてもお風呂場に行ける動線もお気に入りです。
裏玄関近くには保冷庫(写真右)も。キッチンまで行かなくても仕事の休憩中に飲み物などをさっと取り出せる造りです。
やさしい色合いで整えられたLDK。キッチンから見守れる場所に4.5畳の小上がりがあります。
現在はお子さんのプレイスペースとして使っている小上がりは、ロールスクリーンで仕切って別室のように使うことも可能。床下はすべて収納になっています。収納スペースを造るために高めに仕上げた段差も、お子さんが落下することもなく使い勝手良く暮らしています。
好みの色を取り入れながらまとめたインテリア
ダイニングキッチンには、家族が好きな緑色のアクセントクロスを使いました。貼る面積によって印象が大きく変わるクロスは内装の大きなサンプルで実際の雰囲気を確認しました。
「和室で茶色、キッチンで緑と、色を使いすぎたかなとも思ったのですが、結果的にはまとまって安心しました」と言うOさんに「土の色や木の葉の色は組み合わせても違和感なくまとまるんです」と担当の高山辰也さん。
キッチン前には雰囲気のある垂れ壁をつけました。
「来客から手元が見えないようにと手前に立ち上がりをつけましたが、目線は抜けるので、LDKで遊んでいる子どもの姿やテレビの画面も見られるのが嬉しいです」
キッチンの奥にはパントリーが。冷蔵庫もこの中に収納されているため人目に触れません。「アールの垂れ壁は曲線部分の長さも指定させてもらい、理想通りの仕上がりになりました」
(写真左)ショールームで一目惚れしたという洗面台はPanasonicのもの。
(写真右)トイレ上部の収納は壁に埋込む型のものを選びました。
こちらは書斎です。「黄色は好きな色ですが、なかなかオープンな空間では取り入れづらくて。小さな空間なのでアクセントとして取り入れることができました」
家づくりについてのお話を伺いました。
––赤坂建設との出会いは。
Oさん 最初は帯広の展示場に足を運んだのですが、そこではぴんとくる出会いがなくて。同時期に赤坂さんで家を建てた友人に「家が本当に暖かい」と聞き、公開住宅の見学に行ったらどの家もすごく雰囲気が良かったんです。赤坂建設が池田の人から厚く支持されている理由も分かりましたし、「赤坂さんで建てれば農家住宅は間違いないかな」と。
––打ち合わせはどのように進めましたか?
Oさん 実は初めは夫婦二人共どんな家にしたいかが定まっていなかったんです。私達が家に対して望むことを高山さんが細やかに聞いてくれ、まとめてくれたおかげで、少しずつ形になった感じですね。高山さんは「お客様の意図にしっかり沿った、真の意味での注文住宅を造りたい」と言ってくれ、私達のぼんやりした要望に合わせて、プランも5,6種類作ってくれたんですよ。間取りだけでなく、例えばコンセントは通常の倍ほどの数付けてもらうなど、ひとつひとつライフスタイルに合わせて決めていきました。
––災害時の非常用電源設備がついているそうですね。
高山さん 赤坂建設の家は「非常用電源切替開閉器」を標準で付けています。これは停電時も発電機を接続することで家中に給電でき、普段使っている電化製品が使えるというものです。防災備蓄も準備し、完成見学会では防災士の方による防災備蓄講座も行っています。洪水の浸水想定区域となっているところも多い池田町で「安全で安心な家に暮らしてほしい」という社長の願いから行っている取り組みですね。
––住み心地について教えてください。
Oさん 住宅性能の良さは日々感じています。本格的な冬はこれからですが、氷点下になるような日でも朝20~30分床暖房をつけるだけで一日中暖かく過ごせるんです。家づくりではコンセントをつける数や位置、小上がり部分の造りなど細かな注文もすべて叶えてもらいました。断熱性能、収納の多さ、災害時の備えなど、将来にわたって安心できる我が家になったと思います。
写真 Commercial Photo / Movie SWITCH