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オープンカーをリビングから眺める贅沢 池田町Kさん

大胆なシルバー色屋根の外観

※この記事は2002年 北海道住宅新聞社発行の住宅雑誌[iesu]に掲載されたものを転載させていただきました。

コツコツとアンティーク集め

車が趣味で、オープンカーのスーパーセブンなどを所有しており、前々からガレージ付きの家が欲しいと思っていました。リビングから自分の車を眺められる、そんな家が欲しかったのです。また、アンティークが好きで、ヨーロッパの山小屋風の家を建てたいと思っていました。私は自分の思い描いた家に合うアンティークをコッコツと集め出しました。ステンドグラス、碍子(がいし)、玄関のドアなど、自分の気に入ったものを集めるためにじっくりと時間をかけて、時には東京方面にも出かけました。

こだわりに応える赤板さん

丁寧な応対としっかりした建物を建てるという評判から、地元の赤坂建設さんにお願いしました。赤坂建設さんは、こちらが打ち合わせたいと言うと、頻繁に来てくれました。室内のドアは、建具屋さんに制作してもらい、持っていたステンドグラスをはめ込んでもらいました。ガレージ上部の吹き抜けにかかる梁は、構造上重要なことから、古材ではなく、集成材を使っています。その梁と束を固定する金物は、鉄工所で作ってもらいました。自然塗料を塗ることで、古材のような味わい、色合いを出すことができてとても満足しています。

ガレージにある丸い窓は、昔の船に付いていた窓ですが、施工業者さんも取り付けるのに大変苦労したようです。碍子を使った配線も、大変だったようですが、きちんと収まりました。

リビングから眺めたケイターハム・スーパーセプン
古い船に使われていた丸窓が新鮮なガレージ

プラスアルファの提案も

こちらの思い描いているイメージを理解するだけでなく、シルバー色の屋根など、私の考えつかない提案もしてくれました。不安もありましたが、仕上がってみて「ああ良かった」なと。

私が心配だったのは、冬の寒さでした。ほぼ全面が吹き抜けになったガレージと扉一つでリビングにつながっているため、暖房してもちゃんと暖まるかどうか不安でした。完成して一冬過ごしましたが、冬の寒さも感じず、快適でした。やはりしっかり建てているからだと思います。

将来はお店もやりたい

家を見に来た人から、「喫茶店みたい」と言われたことがあるのですが、将来は別にガレージを建て、今のガレージは何かお店にできればいいなあ、と思っています。今年は家の回りに木を植えて森の中にある家のようなイメージにしたいと思っています。

こうした家づくりの夢がふくらんでいくのも、建てた後も親身になって相談に乗ってくれる赤坂建設さんや、現場で奮闘した協力業者さんあればこそだと思います。

こだわりのポイント:家を彩るアンティークたち

家具やステンドグラス、タイプライター、農家で使われていた蔵の戸までみんながこの家の主役です。