住宅ローンの深い~い話その①
赤坂建設の高山です。
この仕事を長年やっています。
お客様から本当に沢山の質問やご相談を
頂いてきました。
その中で最も多かった質問は
家、そのものの事ではなく
家にまつわる『お金』のご相談を多く頂きました。
特に住宅ローンに関する相談。
時代と共に、その相談内容も違ってきました。
この業界に入り10年ほど勉強させて頂き
お客様の相談にも乗れるようになった頃の住宅ローンの
相談と言えば・・・・
今とは大きく違って・・
お客様が住宅を建築するために借りる住宅ローンは
一つの融資機関からではなく・・
複数の融資期間からの借入で計画を遂行する方が
多かったですね。
簡単な例を上げると・・・
2500万円を25年返済で借入
その内訳
住宅金融公庫にて1850万
北海道年金福祉協会 400万
道融資 250万
ほんの一例ですが、そんな組合せでの借入が多かった
事を記憶しています。
住宅ローン金利も今より随分高かったですね。
北海道の場合、住宅ローンを利用する場合、第一には
住宅金融公庫を利用して、その借入額が資金計画上足りない場合
他の機関からの融資を利用する。
ただでも、住宅ローン金利の高い時代。
それも、第2、第3の機関から借入を行う場合、住宅金融公庫よりも
金利が高い融資を借りなければなりませんでした。
機関にもよりますが、融資の種類によっては金利が10%(住専)を超えた
ものもありましたね。
最近でも
年配の方がよく言われることですが・・・
金利しか払っていない!
この頃の話が・・・今でも・・・と言うところですか??
その上、以前にもご案内させて頂いた通り・・・
何年かすると支払額が上がるという、今では信じられない金利を住宅ローン
を借りた方が支払っていた時期ですね。
その金利分は・・・どこに行ったのでしょうね???
(預金金利も高かったですけど・・)
つまり・・・
こういった時代だったわけです。
仮に2500万で不動産物件を購入して
住宅ローンを組んでも支払っても、実際に2500万の元金事態は支払っても
支払っても、全然減らない時代!
減らなくても・・・不動産自体の価格がどんどん上がっていった時代でしたから・・・
住宅ローンの金利が高くても良かったわけですね。
時代が変わり・・・
不動産の価格がどんどん下がっていった。
住宅ローンを支払えなくなって、家を売ろうとしても・・・
残った借金以上の価格では売れない時代になってきたので・・・大変な問題と
なったわけです。
(売っても借金がまだ残ってしまう!)
その後・・・
住宅金融公庫が廃止となり・・・
住宅ローンの貸し出す機関が公から民へ・・・
主に民間金融機関が住宅ローンを取り扱うようになって・・・
住宅ローンの獲得競争が始まり…(※その要因だけではないですが・・・)
住宅ローンの貸し出し金利もどんどん下がって来ました!
今や。住宅ローンの金利(変動金利)は機関によっては0.5%を下回る
住宅ローン商品も出てきました。
住宅ローン金利が0.5%以下となると、単純計算で返済額90%近くは
元金(実際の借金)の返済となります。
となると・・・・
期間を追うごとに住宅ローン残高(残った借金の額)はどんどん減って
くる時代となったわけですね。
仮に家を手放す事になっても・・・
手放しても借金だけは幾らか残る・・・と言うことがなりづらくなった時代となった
わけですね。
よくこんな事を考えます。
変動金利(期間固定型)などで住宅ローンを借りる方は・・・
やはり、これからの金利の動きがとても心配になりますよね。。。
昔のように金利が高くなったら?
今は、住宅ローンの金利はどん底に近い(※まぎれもない事実だと思います。)
これからは上がる一方!
東京五輪をきっかけに、日本の景気が良くなり、金利がどんどん上がっていくのでは?
そんな声もよく耳にします。
今後、どうなるかは正直、本当にわかりません。
現在、住宅ローンは上記でご案内させて頂いた、複数の機関からローンを
借りるという時代は終わり。
どこかの金融機関を選択し、その金融機関の商品の中から住宅ローン商品を決める
時代となりました。
どこの金融機関を選択するのか?
どの商品を選択するのか?
も大きな決断の一つです。。。
まだまだ、このシリーズには続きはありますが
その選択の際に、このブログが参考になれば幸いに思います。
さて、このシリーズ2回目は
住宅ローン選択の重要となるポイント
住宅ローン商品の諸費用に隠された秘密をお送りさせて
頂きます。
ありがとうございました。